こんにちは。ゆぅとです(プロフィールはこちらから)です。
最近町田そのこさんの本にハマっていて、今回は書店で見つけ購入した「宙ごはん」という本を読了したのでそちらの感想記事を書いていきます。
さまざまなごはんと共に、大人も子供も成長していく。
そんなお話です。
宙ごはんあらすじ
宙には、育ててくれている『ママ』と産んでくれた『お母さん』がいる。厳しいときもあるけれど愛情いっぱいで接してくれるママ・風海と、イラストレーターとして活躍し、大人らしくなさが魅力的なお母さん・花野だ。二人の母がいるのは「さいこーにしあわせ」だった。
宙が小学校に上がるとき、夫の海外赴任に同行する風海のもとを離れ、花野と暮らし始める。待っていたのは、ごはんも作らず子どもの世話もしない、授業参観には来ないのに恋人とデートに行く母親との生活だった。
代わりに手を差し伸べてくれたのは、商店街のビストロで働く佐伯だ。花野の中学時代の後輩の佐伯は、毎日のごはんを用意してくれて、話し相手にもなってくれた。
ある日、花野への不満を溜め、堪えられなくなって家を飛び出した宙に、佐伯はとっておきのパンケーキを作ってくれ、レシピまで教えてくれた。その日から、宙は教わったレシピをノートに書きとめつづけた。
全国の書店員さん大絶賛! どこまでも温かく、やさしいやさしい希望の物語
(本誌より引用)
宙ごはんを読んだ感想
僕はこの本を読んで、「過去と向き合うのは辛い。けど、生きていかなくてはならない」そんな風に思いました。
人は誰もが生きている限り過去が出来上がる。その過去の上でしか生きていけない。
でもその過去を向き合わないと生きていけない瞬間もある。
過去にあった、辛かった記憶・楽しかった記憶・憧れていた記憶。大人になるにつれて体の奥底にしまい込むことはできても、なくなることはない記憶。
いつか思い出すことがあるかもしれないし、思い出すたびに他のことで気を紛らわし続けまた奥底にしまうことを繰り返すかもしれない。
ただ、その記憶を誰かに分けることで生きやすくなることがあるかもしれない。
それが友達だったり、恋人だったり、はたまたこれから出会う人なのかも。
僕にとってそれが恋人でした。自分の苦しいという気持ちを吐き出させてくれた。理解してくれた。前を向かせてくれた。それだけで生きやすくなった。
そうして成長していく。共に歩んでいく。
人ってそういうもんだよなって感じました。
だからこそ、僕は恋人のそういう存在であり続けたいし、他の誰かのそういった存在になっていきたいなと思う。
宙ごはんの中でグッときた言葉
嫌なことも一緒でさ、誰かと分け合いっこすればその分減るの。減った分楽になって、そしたらいろんなことができるようになる。だからどんどん言いなさい。我慢しなくていいの。黙ってたらどんどん苦しくなる。
「とにかく生きる」が最優先。そのあとはいろいろあるだろうけど、「笑って生きる」ができたら上等じゃないかなと私は思ってる。なかなか難しけどさ、寿命が尽きるまでに叶えたらいいじゃん?
僕は上の言葉を言える人になりたい。半分も減らすことはできないかもしれないけど、多少軽くなるのならそれだけでも力になりたい。
もし、言えなかったり・自分が頼られなくても誰かに話すことで楽になるよと教えてあげたい。
ただ、言えたとして話した人に裏切られ、「もう人生終わった」っていうぐらいドン底に沈むかもしれない。そうなったら生きるしかない。だったら今度は生きるのを支えられるようにしよう。
そうしたら笑って生きられる瞬間が来るかもしれない。でもそれでいいじゃんと思う。
僕は今笑顔で生きられている。それでいいなと思える。
どれだけ過去辛いことがあったとしても、そんな気持ちがなくならなくてもそれでいい。
だって今の自分で幸せだから。
でも、そんな気持ちに出会えたのは「生きていたから」そして生きてきた自分自身が導いたもの。
「生きている」それだけで凄いことだと思う。
手にとって読んでほしい。生きたくなる物語がこの本に詰まってます。
最後まで見ていただきありがとうございました。
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