「未来をつくる言葉」を読んで ―情動伝染とフィルターバブルから考えたこと
こんにちは、ゆぅと(@yucamelife)です。
今回はお久しぶりの書評ブログになります。今回読了した本は「未来をつくる言葉 ―わかりあえなさをつなぐために」という本です。
それでは早速いきましょう〜
『未来をつくる言葉』内容
新しいのに懐かしくて、心地よくて、なぜだか泣ける。分断ではなく共話を。気鋭の情報学者が娘に語る人類の未来。
哲学、デザイン、アート、情報学と、自由に越境してきた気鋭の研究者が、娘の出産に立ち会った。そのとき自分の死が「予祝」された気がした。この感覚は一体何なのか。その瞬間、豊かな思索が広がっていく。わたしたちは生まれ落ちたあと、世界とどのように関係をむすぶのだろう――。東京発、フランスを経由してモンゴルへ。人工知能から糠床まで。未知なる土地を旅するように思考した軌跡。(Amazon商品サイトより引用)
『未来をつくる言葉』ハッと来た文
これは単なる小説ではなく、著者であるドミニク・チェンさんが生きてきた中で感じていた「問い」に対して、いろんな方面から自分なりの回答を文章にしたものです。
読むたびにハッとくる部分が異なるだろうなと感じる本でした。
そんな中、初めて読了した自分がハッとした文は2つあります。
1. 情動伝染
情動伝染と呼ばれる現象の一例として、人はポジティブな意味合いの言葉を他者から聞くと、自分の言動もポジティブに変化することが知られている。ネガティブな場合も同様だ。この効果は多くの研究者によって、物理的な対話でもSNSでも確認されている。(中略)言語は身体に影響する。(本文より引用)
皆さんもこんな経験はないでしょうか。「職場の空気が1人のイライラでピリつく」「誰かの笑顔でその場全体が明るくなる」。こういう現象を「情動伝染」というらしいです。
自分はポジティブな面を周りに与えることができているだろうか。少なくとも、自分のイライラでその場をピリつかせるような人にはなりたくないなと感じました。
実際に自分もこの「伝染」を体験したことがあります。YouTuberの「もりおルーティン」さんの動画を見ていると、「自分もやってみよう」というかっこよさと憧れ、そしてやる気をもらえるんです。自分もそんな人に憧れてルーティン動画を上げていた時期があり、「やる気出ました」というコメントをもらえたときはとても嬉しかったのを覚えています。
自分が受け取ったポジティブを、今度は自分が誰かに渡す側でいたい。そんな人であり続けたいなと感じました。
2. フィルターバブル
検索や閲覧の履歴データを元に、利用者の嗜好性を捕捉する情報技術によって、各人がそれぞれの価値観の被膜に閉じ込められ、異なる価値観を許容できなくなる現象はフィルターバブルと呼ばれる。(本文より引用)
SNSなどでは自分の情報にフィルターがかかってしまい、自分の価値観から抜け出せなくなる。同じ情報だとしても人によって捉え方は違うからこそ、他人と話すことで、その人の中で翻訳された情報を吸収し、自分の価値観を広げていけるのかもしれない。そう感じました。
昨年、仕事で対話を軸にした活動をしていたこともあり、この一節はとても刺さりました。
そしてこの2つの気づきは、実はつながっている部分があります。同じ価値観ばかりを吸収してしまう(フィルターバブル)→それが偏っていると、周りにも伝染してしまう(情動伝染)。そんな悪循環が、1番良くないのかもしれないなと感じました。
まとめ
この本を読んで、僕は最近ずっと思っている「人生の中で行けるだけ旅に行きたい」という思いを、改めて強く感じました。SNSだけで情報を収集するのと、現地に行って見て感じることは、自分の価値観をいい意味で強制的に広げてくれるものだと思うからです。
人生一度きり。自分の価値観だけに捉われず、広げる活動を意識しながら生活していきたいです。
皆さんは最近、自分と違う価値観の人と話したのはいつですか?

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